サキソフォン・コロッサス/ソニー・ロリンズ SONNY ROLLINS (ts)
TOMMY FLANAGAN (p)
DOUG WATKINS (b)
MAX ROACH (ds)
ソニー・ロリンズの最高傑作という人も多いし、おいさんも聴いて納得しているアルバムだ。
確かにロリンズを中心に4人のミュージシャンが、それぞれの個性を発揮しながらも、グループとしてのまとまりを見せている、と言う点では完璧に近い。
そして全曲が名演ばかりなのだ。
このアルバムではメンバー同士の、理想的な均衡感のある、インタープレイが展開されている。
それは
トミー・フラナガンのピアノにもまた
マックス・ローチのドラムにも感じられるのだ。
「
セント・トーマス」や「
モリタート」はあまりにも有名な曲だが、「
ブルー・セブン」ではロリンズの‘
テーマに基づく即興演奏’によるアドリブがたっぷり味わえるし、ローチとのインター・プレイもすごい。
全員のソロ構成がよい均衡感と、スリリングな凄さを展開している。
1950年代にニューヨーク周辺の黒人ジャズメンによる、イースト・コースト・ジャズ・ムーブメントのなかでは「
ウォーキン」「
バグス・グルーヴ」などの傑作がうまれた。
なかでも56年に吹き込まれたこの「
サキソフォン・コロッサス」は
モンクの「ブリリアント・コーナーズ」や、
チャーリー・ミンガスの「
直立猿人」とならぶ代表作と言われている。
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