エリック・サティーの名前を聞いたのはこのレコードからだった。
ブラッド・スエット&ティアーズ(以下B・S&T)のセカンド、「血と汗と涙」
血と汗と涙/ブラッド・スエット・&ティアーズ
アル・クーパーが好きで結成時から聴いていたB・S&T。
1曲目、アコギの伴奏でフルートが今ではすっかり有名になった「ジムノペディ」のメロディを奏でる。
初めて聴いたときは 「何?これ」
「エリック・サティの主題による変奏曲(第1楽章・第2楽章)」って曲名?
「エリック・サティって誰?」
それから40年たつ間にエリック・サティがちょっと変わった曲を作るフランスの作曲家だ、ということぐらいは知った。
B・S&Tのファースト・アルバムから聴いてると、何かやってくれるだろうという妙な期待感はあったのだけれど。
アル・クーパーも脱退し、編曲ぐらいでしか参加してなかった。
でもこのアルバムからは「スピニング・ホイール」「ユーブ・メイド・ミー・ソー・ベリー・ハッピー」など
4曲のビッグ・ヒットが出て、彼らの最高に売れたアルバムではなかっただろうか。
アルバムの最後にもエリック・サティは登場する。
こちらは「エリック・サティの主題による・・・・(第1楽章)」となっていて、女性の足音が遠ざかりドアをしめる音で終わる。
エリック・サティが聴いたらニヤッとしそうなエンディングだ。
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