東京の中央線沿線、西荻あたりに棲息していたミュージシャンでできたバンド。
「生活向上委員会」
略して「生向委」
はい、大きな声でいってみよう、
「せ・い・こ・う・い!」2枚のアルバムしか出していなかったけど、その強烈なステージと演奏はいまも記憶に残る。
ダンス・ダンス・ダンス/生活向上委員会大管弦楽団ソニー・ロリンズまっ青の「セント・トーマス」、能楽風と応援団風の「会歌二態」。
怪曲「変態七拍子」「シャッキン・ツウ・ミー」
クール・ファイブ風の「波路はるかに」など。
原曲のイメージをことごとくぶち壊し、おちょくり、フリージャズの楽しさをこれでもかとばかり浴びせまくる。
ちなみにメンバーは
梅津和時 (as・ss・bamboo-fl・b-cl)
片山広明 (ts・bs)
篠田昌巳 (as・fl)
森 順治 (as)
安田伸二 (tp)
吉田哲治 (tp)
板谷 博 (tb)
佐藤春樹 (tb)
原田依幸 (p)
沼上 励 (b)
早川岳晴 (b・cello)
亀山賢一 (ds)
菊池 隆 (ds)
いまもフリ-ジャズで活躍している人ばかりだ。
一度、吉祥寺か西荻だったか覚えてないがライブを聴きに行ったことがあった。
パンを食べながら演奏し、しかも食い欠けを客にむかって投げつける。
客は客でそれを食っちまう。
「生向委」と書いた旗をふりまわしながら、客の耳元で狂音を浴びせかける。
「支離滅裂」「奇想天外」「抱腹絶倒」・・・これら4文字がライブのあとも頭の中をぐるぐるまわっていた。
これでいっぺんにフリージャズがすきになってしまった。
晩年のコルトレーンが素直に聴けるようになったのも生向委のおかげかな。
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