処女航海MILES DAVISは、1963年サイドメンにH・ハンコック、G・コールマン、R・カーター、T・ウイリアムスをむかえ、
ニュー・マイルス・デイビス・クインテットをスタートした。
1965年にマイルスは「
ESP」を録音するが、同年の5月にH・ハンコックがリーダーとして録音されたのが、この「
処女航海」である。
H・ハンコック(p)
F・ハバード(tp)
G・コールマン(ts)
R・カーター(b)
T・ウイリアムス(ds)メンバーを見るとわかるように、フレディがマイルスと入れ替わった布陣だ。
これはH・ハンコックがマイルス・コンボを意識し、マイルスのモード奏法を、継承した演奏にほかならない。マイルスと共演してきた2年間の集大成といえる。
またこのアルバムには「
処女航海」「
ジ・アイ・オブ・ザ・ハリケーン」など、H・ハンコックがその後ライブなどでも、好んで演奏される曲が入っている。
田園コロシアムでのV・S・O・Pのライブでも演奏されていた。
F・ハバードといえば、斑尾高原でのジャズ・フェスのとき、夜のジャムでおいさんのとなりに立っていた。
みんなとT・ウイリアムスらのセッションを聞いていたが、「今夜は演らないのかい?」と話しかけると「気が向いたらね」という返事。
でも酒で気分がよくなったのか、途中からペットを持ってジャムに入っていった。
観客も100人くらいの小さなセッションだったが、ミュージシャンとま近に接することができて、楽しい夜だったのを思い出す。
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