津軽三味線には、もともと楽譜というものがなく、弟子たちは口伝えで教わっていた。(おいさんも初めて知りました)
古来日本の伝統芸能は、記述よりも口述に頼る所が多かったから、津軽三味線もそうだったんだな。
そこで問題になってくるのが、師匠とよばれる指導者たちの高齢化。
ある指導者の悩みは、「
最近、忘れっぽくなった」こと。
バチさばきは体が覚えているだろうが、ステージで「あれ?いまなんて曲やってるんだっけ?」じゃ、シャレにならないよなぁ。
そこで登場したのが「
エレキ三味線」。
通常の三味線の、半分くらいの厚さの胴部分に(皮は張ってない)、弦が張ってある。
弦の下にマイクが内蔵されていて、演奏すると瞬時にパソコンが音を読み取り、楽譜にしてくれる、というしろもの。
ハイテクだね。「まんず、たまげだ」
津軽三味線はジャズのように、アドリブで演奏される部分が多く、それを譜面化するのは並大抵のことではないだろう。
アドリブ部分なんて「まんず、適当にやってけれ」なんてやってたのかなぁ。
「
エレキ三味線」の完成度はまだ80%くらい、というから開発者(八戸工大の先生で津軽三味線プレーヤー)に期待と声援を送ろう。
お師匠さんたちもそれまで長生きしてください。
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