ビートルズ脱退後のポール・マッカートニー作品では、最高傑作といわれている、「Band on the Run」
Band on the Run/ポール・マッカートニー&ウイングス確かに我が家でもこのディスクがターン・テーブルにのる回数は多い。
このアルバムはアフリカはナイジェリアのラゴスで録音された。
出発直前のメンバーの脱退騒ぎで、ウイングスのメンバーはポールとリンダ、デニー・レインの3人だけ。
ジャケットにもこだわりをみせ、囚人がスポット・ライトで照らされたという趣きの写真には、
ウイングスの3人にのほか、俳優のジェームズ・コバーンが登場している。(真ん中一番上)
裏ジャケットには3人の写真とスケジュール表が写っている。
バンド・オン・ザ・ランの裏ジャケロンドンのガトウィック空港をBR355便のエコノミー・クラスで出発し、
3週間、スタジオでレコーディングに費やし、9月26日にBR364便で帰国するといった内容が見て取れる。
メモや筆記用具などが、こぼした紅茶のシミといっしょに撮影されていて楽しい。
ビートルズの亡霊から開放されたがごとく、マッカートニー・ミュージックを完成させた内容であるといえよう。
1曲目の「バンド・オン・ザ・ラン」からドライブ感あふれる「ジェット」、メロディアスな「ブルーバード」と続き、
「ピカソの遺言」では「ジェット」と「ミセス・ヴァンデビルト」のメロディーが挿入され、遊び心でいっぱいだ。
最後の「西暦1985年」ではエンディングに「バンド・オン・ザ・ラン」のメロディーを使い、
トータル・アルバムとしての完成度をあげている。
ポールはこのアルバムでベースはもちろん、ギター、ドラム、シンセとマルチ・プレーヤーぶりを発揮している。
リンダは・・・バック・ボーカルだけ?
まっいいか、もともと彼女はカメラマンだし、キレイだから許しちゃおう。
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